ド根性ロマン冒険家?秋の赤いもじゃもじゃヒガンバナ

こちらあくまでたくさんあるうちの説の一つとなります
今有力とされているのは、人間が持ち込んだ説ですが、海洋散布も完璧には否定できないわけで
「もしかしたらこうかも?」って考えてる時が、私は一番楽しい
ロマンがあるしね。ロマン

ヒガンバナってどんな花?

項目内容
分類ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
花の時期9月ごろ
分布日本各地
生育場所田んぼのあぜ、土手、墓地、道ばたなど
特徴葉がない時期に花茎を伸ばし、赤い花をまとまって咲かせる多年草
別名曼珠沙華(マンジュシャゲ)、葉見ず花見ず など

ヒガンバナは、秋になると田んぼのあぜや土手、道ばたなどで真っ赤な花を咲かせる多年草です
毎年ほぼ同じ時期に一斉に咲くので
「ヒガンバナを見ると秋が来たな」と感じる人も多いのではないでしょうか
また別の特徴として

花が咲いている時期には、葉っぱがありません

そういえばヒガンバナの葉って全然思い出せない!

ヒガンバナは、花が終わったあとに葉を伸ばし
冬のあいだ光合成をして、春になるとその葉も枯れていきます
つまり、私たちが赤い花を見ている時期と青々とした葉を見る時期がずれている植物なんですね
この性質から、ヒガンバナは

「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」

という別名で呼ばれたりもします
「ヒガンバナの葉っぱってどんな形だっけ?」となるのは、当然なのかも

あのもじゃもじゃってどうなってるの?

遠くから見ると、ヒガンバナの花は赤い糸が絡み合ったような、かなり複雑な姿に見えます
でも近くで観察してみると、意外と構造はシンプルです

1本の花茎の先に複数の花がまとまって咲き
それぞれの花には6枚の細長い花被片があります

6枚の花弁は他のヒガンバナ科と同じだね

そんななか何より目立つのが、花から大きく突き出した長い雄しべと雌しべ
花被片も外側へ大きく反り返るので
全体としてあの独特な「赤いモジャモジャ」ができあがっています

遠くから見た印象と、近づいて1輪ずつ見た姿がかなり違うのも、ヒガンバナの面白いところです

ヒガンバナのお墓のイメージ

ヒガンバナといえば、墓地に咲いているイメージを持つ人も多いと思います
その理由のひとつとして
球根に毒があることを利用してネズミやモグラなどに
土を掘り返されるのを防ぐために植えられてきた
といわれています
同じ理由で、田んぼのあぜなどにも多く植えられてきたとされます

毒パワー!

つまりもともと「お墓に咲く不気味な花」というよりは
人がヒガンバナの性質を利用してきた結果、そうした場所でよく見られるようになった、と

ちなみに有毒なのは主に球根
見た目はきれいですが、むやみに口に入れたりしないようにしましょう

こんなに咲いているのに種はどこ?

秋になると、一面に広がるヒガンバナの群落を見ることがあります

河原のヒガンバナ群落


これだけたくさん咲いているなら、当然たくさん種を作って増えているように思えます
ところが、日本で一般的に見られるヒガンバナは種を三倍体で、通常は種子を作らないとされています

ではどうやって増えるのかというと、地下にある球根が分かれて増えていきます

ハナニラと一緒だね

そう、ヒガンバナもハナニラも同じ科で、同じ球根で増える戦略を使っています

つまり、あの大群落も最初から一気に広がったわけではなく
長い年月をかけて少しずつ増えてきたものかもしれません
また、お墓の話のように人が便利だからと球根を運んで植えたことで
各地に広がったとも考えられています

TOPの漫画で触れたように
ヒガンバナそのものが日本へどうやってやってきたのかについても、昔からいろいろな説があります

彼岸に咲く花

最後に外せないのが、その名前
ヒガンバナは秋の彼岸ごろに花を咲かせます
毎年、彼岸の時期になると突然のように赤い花が現れる
しかも昔から墓地やあぜに植えられ、毒を持ち、葉のない状態で花だけを伸ばす

そうした特徴が重なって
「彼岸」「死」「墓地」といったイメージと強く結びついていったのかも

実際子供のころはお墓に生えてる血の色の花だから
「不吉な花」ってイメージが強かったのだけど
現代では秋を彩る風物詩のイメージの方が強いのかな

ヒガンバナの蜜を吸いに来たナミアゲハ

ともあれ悪いイメージを吹き飛ばすほど綺麗だし
なにより調べてみたら出てきた、出自にあるかもしれないロマン!
もともと綺麗で好きでしたが今回でもっともっと好きになりました!


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