
日本列島は梅雨入りを果たし、蒸し暑い夜のこと
暑苦しい湿気を打ち払うように夜空に広がる大輪の打ち上げ花火🎆
あ、ではなくて
ある植物の種である
また種ネタかーって自分でも思うけどね

でも種ってたのし~からね!
花の見栄えもいいけど、種もビジュアルが各自個性的だよね!
今日は前に記事に書いた、オオバコと同じ「ヒッチハイカー」型の植物
しかして、くっつき方はまるで違う
オオバコが粘液で相手にくっつく粘着型技巧派なら
こっちは握力で掴んで離さないフィジカル特化脳筋インファイターだ!
その名もセンダングサ
はらっぱを駆けた経験のある紳士淑女の皆様においては
一度は「ひっつきむし」というものにあったことがあるでしょう
そう、草むらを歩いた時にズボンや靴下に、めいいっぱいついてたあれです
さて今日はそんなひっつきむしの一つコセンダングサについて



黄色い小さな花と特徴的な種
花は小さく5~8mmほどの地味な花です
また完全に開ききらず、半開きの折りたたみ傘のような形のまま成熟します
葉は3~5枚の複葉、下部ほど枚数が多いみたいです
なにより特徴的なのは、打ち上げ花火のように広がる種
(※正確には果実ですが、この記事ではわかりやすく種と呼んでいます)
これの一本一本が、服にくっつく「ひっつき虫」になります

全方位どこから来てもくっつける準備は万全だ!
子供の短パンにたくさんついた種がお母さんを泣かせているのは
日本だけでなく、英語圏では「devil’s needles」
「悪魔の針」なんて、とげを取る人の憎しみのこもった別名で呼ばれたりもします
悪魔のとげ
さてひっつきむしとしての最大の特徴
種の引っ付き部分について詳しく見てみたい

見ての通り三本のとげがある槍のような見た目
さらにそれぞれのとげにはたくさんの返しがあり
まさに悪魔が持っていても何ら違和感はない形をしている
三本の返しはそれぞれで繊維を捉え
ひっついた一本を不用意にはらおうとすると
さらに他の二本が深く食い込む設計


本当によくできてるね・・・
さてコセンダングサの種は、オオバコの種などと違って
三本のとげと、そこから生える逆とげがひっかかることによってくっついている
お?もしかしたら、とげがくっつきにくい生地があるかもしれない
というわけで3種類の生地を使って動画を撮ってみた
うぉぉ・・・この小ささは動画に撮るのが難しい・・・
結果はおおむね想像通り・・・
繊維がばらけてフワフワしてる生地はくっつきやすいようだ
ナイロン生地は一度絡むと強くくっつくが
同時に複数の繊維には絡みにくい
結果として自然と外れないくらい絡む種は少なくなるので
コセンダングサの種に引っ付かれないためには
ナイロン生地のつるつるの服を着ていくといいと言っていいだろう
また、一つ一つの逆とげの強度は思ったより高くなく
数度引っかりから外したら、引っかかる力がほぼなくなっていた
もしかすると、強くくっつきすぎず
どこかで自然に落ちるくらいの強度になっているのかもしれない
くっついてしまったなら
前述のイラストの通り、一度ひっかかったとげは
はたいたり、こすったりしてはいけない
ここまで記事の違い等でいろいろと説明してきたが結局のところ
除去するには、いっぽんいっぽん指で摘んで抜くしかないのだ・・・
また、家の中に持ち込んでは大変だ
いつ落ちるかわからない種をつけて絨毯の上を歩かれたらもぅ・・・
家に入る前に玄関前で、すべての種を頑張ってつまんで落とそう
そうすれば少なくとも家の中の平穏は保たれるだろう・・・
・・・さてここで、コセンダングサの種の最初の目的を思い出してみたい
「誰かにくっついて、種を広範囲に広げること」だった
今日もまた世界のどこかの玄関先で、だれかが一本一本ひっつき虫をつまみとり
風に吹かれ土に乗り、新しいコセンダングサが芽吹いていることでしょう

すべては植物の手のひらの上なのだ
コセンダングサは「トゲでくっつく」タイプのヒッハイカーでした
同じように、種が個性的でおもしろい植物の記事もよかったらどうぞ!
・オオバコ:濡れると粘液でくっつくタイプ

・カラスムギ:ねじれて地面にもぐるドリル型



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