
こちらの卵焼き、気になったので実際に作ってみました

食べてみた感想など、詳しくはのちほど!
ヘクソカズラってどんな花?



| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | アカネ科 ヘクソカズラ属 |
| 花の時期 | 7〜9月ごろ |
| 分布 | 日本各地 |
| 生育場所 | 道端、草地、林縁など |
| 特徴 | つる性で、白地に赤紫色の小さな花を咲かせる |
ヘクソカズラは、道端や空き地、フェンスなどでよく見られる、つる性の植物で
夏になると、白く中心が濃い赤紫色の小さな花を咲かせます
蔓をグングン伸ばしながら付近の草木やフェンスに絡みついて成長していきます

こうして花だけを見ると、結構かわいい植物なんですが・・・
いかんせん名前が悪すぎる
ヘクソカズラ
漢字で書くと「屁糞葛」です
漢字をわかりやすく変換すると
「おなら うんち つる植物」

こんなひどい名前あっていいの・・・?
しかしまぁ、聞いてください。この名前もちゃんと理由があるんですよ・・・
ヘクソカズラって本当にくさいの?
さてヘクソカズラの名前の由来。まぁ字面からしてお分かりの人もいるでしょう
この植物は「独特の強い香り」があります
葉や茎を傷つけると強いにおいがすることから「屁糞葛」
とにかくなんとも不名誉な名前なんだけど
本当にね、その、おならだのうんちだの、の匂いがするなら・・・しかたないのか?
否!人の悪い噂は、自分で確かめてから答えを出すべきだ!
というわけで、実際に嗅いでみることにしましょう


全然匂わない


ん?・・・あれ?
確かに強めの青臭さはあるものの、「屁糞」の名前で想像していたような匂いはない
なんだったら青臭さの中にシソ科の植物に感じられるような「清涼感」すらある気がする・・・
名前はちょっと盛ってたのかな?やっぱり自分の感覚を信じなきゃな・・・!
と、思っていたら、時間差でパンチのある匂いが来た
揉みしだいた葉をビニール袋に入れ、自転車で一走りしたあとに
やはりおかしいなと覗き込んだ瞬間
鼻を突き抜けるすえた匂い。これは紛れもなく・・・ウ〇チ!

くっさーい!
雨上がりの湿った葉をビニールに入れて日光に当てていた状況だった
どうやら気温と湿度が匂いを感じるために重要なファクターのようだ
採取したこの日は、雨上がりで気温が下がっていたが
実際に蒸し暑い日は離れていても「あ、あるな」ってわかるくらいに、独特の匂いが付近に漂っている
間違いなくこの植物の名は「屁糞葛」でした。ほんとうにありがとうございました
もう一つの名前
散々な名前をつけられてしまったヘクソカズラですが
実は全く正反対ともいえる名前も持っています
その名も「サオトメバナ(早乙女花)」

なんだか急にきれいなイメージになったね
早乙女とは、田植えをする若い女性のことで
ヘクソカズラの小さな花をよく見てみると、白い花の中心だけが赤く染まっています
この姿を早乙女がかぶる笠になぞらえたともいわれています
「屁糞葛」と「早乙女花」
あなたはどちらの名前の方が好みですか?

ヘクソカズラ 食べる
と、いうわけでね。タイトル忘れてませんよ。作っていきましょう




おぉ、ほんとにできちゃったよ。ヘクソカズラ入り卵焼きです
実は、こちら。なんの考えもなしに、興味だけで作ったわけではございません
今回ヘクソカズラを調べていくにあたって
東南アジアの方ではヘクソカズラの仲間を食用としている地域があることを知りました
特にベトナムでは「lá mơ(ラー・モー)」と呼ばれる葉を料理に使い、卵と一緒に焼いて料理があり
その葉には、日本のヘクソカズラと同じ学名の Paederia foetida を使うものも確認できました
こうなるとがぜん興味!がわいてしまったセリさんはカメラとタッパーを抱えて家を出ます
そして、今回の記事につながるわけですね
それでは改めまして

Trứng rán lá mơ(チュン・ザン・ラー・モー)です。食べていきましょう

もぐもぐもぐ…
まず意外だったのが、卵焼きにするとあの強烈な香りがかなり弱くなったこと
口に入れると最初に「スンッ」と青臭い香り
そして最後に、ほんのりとした苦みと一緒に、「あ、ヘクソカズラだ」と分かる独特の香りが残ります
うーん……
レシピになるくらいだから想像した通り、卵との相性は悪くない
今回は玉ねぎも一緒に入れましたが、その甘さともよく合います
ただ、やっぱり独特の香りは残るので、ここはかなり好みが分かれそう
というわけで評価は――
★★★☆☆ 3 / 5
「ちゃんと料理にはなる。でもクセはしっかりあるから苦手な人は苦手!」
ちなみに自分は苦手寄りだったけども、同居人はいい匂いって感想でした
今回は野外で採ったものを使ったため、しっかり加熱したので
そのぶん香りもかなり飛んだのかなーとも思いますが
もし料理として考えるなら、ニンニクなど香りの強い食材と合わせて
香草のような方向で使うとまた違った印象になるかも?
少なくとも食べる前に想像していた
「屁糞葛を食べる」
という絶望的な響きからすると……
おもったよりずいぶん普通に食べられました
世界は広い
名前からして強烈なヘクソカズラ
実際に嗅いでみると確かにクセのある匂いがありました
日本だと嫌な臭いと表現されるのですが
海を越えたベトナムでは、その香りを生かして食用にも・・・
今回実際に卵焼きにしてみると
日本人好みではない味だなーと思いつつ
それでも同居人はこれをいい香りと言ったりもして
場所や人によって「おいしい」の基準も変わる。つまり・・・
世界広いな!
と、言葉のままの感想が思い浮かびました
もしみなさんがこれからヘクソカズラを見かけたら、
「あ、この草……世界のどっかでは食べられてるんだよな」
なんて思ってもらえたら、この記事を書いた甲斐があったというものです
※野草の採取・調理について
今回は事前に資料を調べ、食用例などを確認したうえで調理しています
ただし、野草には有毒植物との誤認や、農薬・排気ガス・動物の排泄物などによる汚染など、さまざまなリスクがあります。また、食用例がある植物でも安全性が保証されているわけではありません
この記事は野草の食用を推奨するものではありません。興味本位で採取・調理して食べることはお控えください



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